療育グループを卒業後、3月発達検査と再診:今後は半年毎の定期受診となります

2022年3月21日家事・育児,療育

我が家の下の子りっくんは、発達がゆっくりということで、2021年度いっぱい療育センターに通っていました。

そして療育グループが2月に終了後、3月に療育センターで二度目の発達検査と小児科の受診をしてきました(*^^*)

毎月の療育センター通いは一旦これで終了するため、その結果とご報告です。

療育センターに通うことになった際のお話はこちらです↓↓↓

発達検査の結果

さて、今回は初診と異なり、発達検査の日と小児科受診の日が別日でした。

そのため各1時間ずつで、あまり本人にも無理のない検査日程になったかなと思います。疲れていたりすると集中力も続きませんし、ご機嫌も悪くなりますよね(*^^*)

以前よりも受け答えがしっかりし、理解の進んだりっくん。発達検査の内容も、前回よりもかなり正解が増えていました。

別日の小児科受診の際に結果を聞くのかなと思いきや、検査後すぐにスコアを出してくれました!

結果、知的な発達が平均の範囲に入ってきました。平均の範囲と言ってもまだ下の方で、言葉や数の面で習得すべき点はあるのですが、満3歳児入園前の初診結果と比較すると、すごい伸びだねと、心理士の方と振り返られました(*^^*)

自宅でも、3歳半頃から言葉を話したり意思の疎通がかなりスムーズになってきたなという感じがあり、そうなったことで、りっくんの考えていること、嫌だと感じるポイントが詳しく分かるようになってきました。

そうすると、本人も親も「伝わらない」が減り、お互い理解が進むことで、怒る頻度も格段に減りました。

園生活にも馴染んできていましたが、「今はまだ全体への説明だけで話の内容を覚えたり、行動に移すことが難しいと思われるため、今後も個別での声かけなどの関わりが、発達をより促してくれるでしょう」とのことで、年少から「発達援助」事由での保育園への転園を、予定通り行う決意を新たにしました。

再診までに、私たち親子がしたこと

ブログの「教材」のタグに挙げたように、兄弟ともに「(遊びの一つとして)ワークをしたい」とか、「折り紙をしたい」など、無理せず本人たちの意思に任せ行いました。それが発達検査の項目にもありました。発達を見るものなので、当たり前といえばその通りです。

ですが初診の後、大きい/小さい・明るい/暗い・高い/低い・遠い/近いなどの概念を、まだあまり意識して教えていないことにも気付きました。

それをどうしたかと言うと、生活や絵本の中で私が意識をして伝えたのもありますが、むしろしまじろうDVDをりっくんが勝手につけて学習していました(笑)。答えられないの悔しかったのかなぁ…?DVDってこんな時にも便利ですね!

「おおきいねぇ〜!」「これは、ちいさいねぇ〜!」と、DVDの真似をして色んな物に言葉を当てはめている姿は、とても可愛かったです(>_<)v

医師による再診の結果

小児科の先生による診察があり、発達検査の結果と本人の様子を見つつ、所見をお伺いしたり保護者の気にかかる点をご相談できました。

先生によると、知的な発達が平均の範囲には入ってきたが、半年毎に検査をして、伸び具合をよく観察していきましょうとのことでした。

対人面や言葉の面でも、保育園での「発達援助」枠で保育者に手厚く関わってもらえるとより良いとのことで、半年後にまた診せに行くことになりました。

療育グループの先生による面談と気付いたこと

この日はたまたま、療育グループ卒業後にグループの先生による面談がある日でした。

先生が、転園先の保育園あてに、りっくんの気質や行動の傾向をA41枚にまとめ用意してくださり、大変助かりました。先の小児科の受診内容もお伝えし、「理解力はあるので、のんびり育ててあげると良いね」とお話していました。

先生から、「転園を決めてから、お母さんとっても変わったよね!!よく決心して方向転換できたと思う。転園が親子ともに良い影響を与えてくれて良かった!」と言われ、私はものすごい違和感を覚えましたΣ(・□・;)

転園を決意してからというより、それ以前に、何か私が変わるきっかけがあった気がする…とふと思い出しました。

というのも、最初から一貫して、「子供の発達のためになることが一番で、より良い道を選択してあげたい」という考えはずっと変わっていなかったのです。満3歳児入園をした園が合わなければ別の園や制度を選ぶというのは、私にとっては自然なことでした。

「それなら何がきっかけだったんだろう??」と自問してみると、それは、りっくんの発達に関しての自分の理解でした。

りっくんの発達のゆっくりさ、対応の難しさというものは、おそらく軽度で非常に微妙なものです。最初から保育園にいたら、良くも悪くも他の子との違いに、親は気付かなかったかもしれません。

しかし、満3歳児入園をした園で特別扱いされ、最初は「念のため、居心地が悪くなった時のために」と始めた転園のための下調べや保育園見学。

次第に、「りっくんの発達を応援してくれない園にはいられない」と感じるようになり、同時に、「りっくんの他の子との違いを指摘され戸惑うばかりではなく、普段見ている自分が、この子の気質や状況を理解したい」と思うようになりました。

振り返ってみると、これはとても重要なことだったのです。

小児科の先生でも、療育グループの先生でも、心理士の方でも、接している時間はごく僅かです。その短時間のうちに、子供の特質を理解することには長けていますが、子供が保護者や家庭、慣れ親しんだ場所でしか見せない言動や表情があります。それを知っているのは、保護者だけなのです。

そのため、発達の専門家に見てもらうことも重要ですが、保護者も、「子供にどういった特質があるのか」という点を客観的に把握していると、専門の方たちと「園に入れた時に何がネックになって、どうフォローしてもらったら良いのかという相談がしやすくなり、その子により適した就園先を選択しやすくなると感じました。

ただもちろん、りっくんが3歳を過ぎて徐々に意思疎通が取れるようになり、本人を理解しやすくなったということも関係します。そこは専門の方でも、「3歳くらいまではその子本来の性質が見えにくいところがある」とおっしゃっていました。

私がりっくんの性質への理解が進むきっかけとなったのは、こちらの本でした。

非常に印象的だったのが、「はじめに」のこの部分です。

 通常の、多数派の子どもたちは、細かい配慮、ていねいなかかわりがなくても、自分たちの力で伸びていけます。一般的なかかわり、おおざっぱな見守りで十分です。

 一方、子どもの側に発達上のなんらかの弱さがある場合には、ていねいに配慮された環境が必須です。言いかえると、発達上の弱さがあったとしても、ていねいに配慮された工夫やかかわりがあれば、健やかに伸びていけます。

引用元:中川信子(2020)『保育園・幼稚園のちょっと気になる子』ぶどう社.p. 4.

この部分を読んだ時、自分の中で非常に腑に落ちる感じがありました。「少し手はかかるけれども、個別に対応してあげれば自分なりの伸びを見せてくれる子」、それがりっくんに対する保護者の私の実感だったのです。

もし、「『他の子よりも手がかかる』と指摘されるけれども、何が悪いのかいまいち分からない。この子は個別に対応してあげたらできるのに」という気持ちを抱えている親御さんがいたら、是非おすすめしたい本です。

幼稚園や保育園の先生に向けて書かれたものですが、私たち保護者でも十分理解できます。難しい子の対応の仕方と、その子供本人がどう感じているのか・どう世界が見えているのかが分かりやすくまとまっています。

ちなみにりっくんはこの本の中のJ・K・Lに当てはまるのかなと思います。

おわりに

今後は就学前まで半年に一回の発達検査・受診とのことで、そんなに定期的に見てもらえるのは非常に心強いです!

りっくんの知的な発達が平均の範囲に入ってきたということですが、のんびりした子なので、本人の楽しめるペースでゆっくりと成長していってくれたら良いなぁと思います(*^^*)

満3歳児入園をして、幼稚園と保育園の違い(幼稚園:時間中はピシッと良い子に、保育園:預かり時間も長いからぐずることもある!)や、りっくんの向き不向き、そして周りと関わって伸びられることも分かりました。親子共に非常に勉強になった出来事でした。

あと少しで春休み。4月からは保育園で新しい生活となりますが、引き続きりっくんと上の子あっくんの成長を見守っていきたいと思います(*^^*)

満3歳児入園や転園に関するお話はこちらです↓↓↓

療育センターに通った感想はこちらです(*^^*)

保育園入園後のお話です↓↓↓

2022年3月21日家事・育児,療育

Posted by みう