黒川伊保子「息子のトリセツ」

2021年3月26日家事・育児,自分伸ばし二人育児,,育児グッズ

ここのところ本当に2歳と4歳の息子たちに悩まされるので、「妻のトリセツ」より先に「息子のトリセツ」を読むことにしました。「夫のトリセツ」に続き、男性脳を解説する本だから理解が早いだろうと考えたのもあります。

本書については、子育ての時は女性も問題解決型の脳になるからか、「夫のトリセツ」と異なり、根拠を示しつつ具体例を盛り込んだ論理的な文章になっています。

過去に息子だった男性にも是非読んで欲しいです(*^^*)お母さんたちの戸惑いやどう向き合ってくれていたか、感じられると思います。

読む対象者とその置かれている状況によって、書き方を使い分ける思考力や文章力はすごいの一言。頭が良いってこういうことでもある…憧れます(*´∀`*)

著者の紹介

人工知能を専門領域とされ、人工知能の開発過程で対話の文脈に男女の違いがあることを発見。男女で「とっさに使う脳神経回路」の初期設定に大きな違いがあることをつきとめ、それに基づく人間理解を伝えるため、執筆を始められたそうです。

知識を実生活に、体験を踏まえて活かせるというのは、誰にでもできることではありません。

子供への声かけや育て方など、教育に関しては本当に色々なことが言われていますが、私はアドラー心理学や、黒川さんの脳科学に基づいた実践的な子育ても参考にしたいと思いました(*^^*)

この本で紹介する方法を続けるかどうかは、「母親である人が『気持ちいい』かどうか」で、決めていいということで、その根拠も本書の中で示されています。

黒川さんの情の厚さが、子育てに苦労するお母さんたちに寄り添うような文章に表れています。ただ「こうすると良いよ」と正論を言われるだけより私は実践しやすく、息子たちに出逢えて良かったと、改めて思わせてくれました(*^^*)

本の紹介

「男の子は、母親を原点にして、そこからの距離を測りながら、世界を広げていくの。原点がふらふらしたら、距離感が狂って、不安で動けないわ」

引用元:黒川伊保子(2020)『息子のトリセツ』扶桑社.p. 420.

この本文中の言葉は、私には大きな驚きと発見でした。母親は文字通りの「原点」なんですね。男性脳の不思議…。

ふとパパに、「黒川さんがこう書いてるんだけど、実感としてある?」と聞いたら、「あ~実家や今の家を中心にどれだけ離れたか、みたいなことなら常に頭にあるかなぁ」と言っていて驚きました…。

そういえば韓国に観光で行った時、歩いているうちに明洞の繁華街の地図を脳内で作成していたようで、一日回っていただけなのに途中から地図いらなくなったっけ…。ちょっと違うけど、男子すごい。

また、第二章「『生きる力」』の育て方」で黒川さんが15歳の誕生日を迎えた息子さんに向かって言う、「あなたの脳は、おとな脳型に変わった。これからは親友になろうね」という子育てが終わった時の一言が印象的です。情に厚く相手を尊重する、黒川さんの人柄が感じられるエピソードでした。

他には、想像と実行が繰り返せる遊び空間を与えてあげる、本(ファンタジー)を読んで冒険させる、脳を発達させるために睡眠時間を確保する、やる気の育て方、遠くのゴールを設定する、失敗を恐れないなど、脳科学の観点から、女性には思い及ばない「男性脳」の育て方が書かれており、とても参考になります。

小さな男の子を育てる上での細かい指南書というより、「乳幼児から思春期までの男子/男性脳との上手な付き合い方」として読むと良いと思います。でも、男性脳の仕組みも解説してくれているので、それを元に「やりっぱなし、あれこれ出すのも仕方ないんだなぁ」とおおらかな気持ちで見られるようになると思います。

ちなみにこの本にあった、「母親が困った様子を我慢せずに見せる」という方法を、4歳半の上の子に試してみました。「あっくんのお願いにも応えなきゃいけないし、ご飯も作らないといけないし…。ママどうしたら良い??」と聞いたのです。

そうしたらあっくん、「順番にやる…待ってる…」って(笑)。本当は分かってるんじゃん!その後は協力してくれましたとさ(*^^*)

おわりに

この通りには無理でも、いきなりいたずら(に見えることを)怒るのではなく、子供の所作を見つめ、気持ちを受け止め、何をしているか理解するよう努めたいと思いました(*^^*)

また、黒川さんと息子さんの愛が素敵です。黒川さんが愛情深い方だからかな。マナーや知識を教え込むだけでなく、こんな信頼関係を築けたら良いなと思います。

私はずっと、色んな教育方針があることを知らずにいた時期も「ママがどんな時でも、怒っていても、大きくなってからも、あっくん/りっくんのこと大好きだからね!」とか「だーいすき!」と伝え続けてきました。そうしたら、息子二人も、「知ってるよ♡」「ぼくもだーいすき!」と応えてくれるようになりました(*^^*)

そして子供が転んだら、「大丈夫?」と声をかけて様子を見守っていたら、2歳半くらいのりっくんも私が痛がった時は「だいじょーぶ?」と声をかけてくれます。2歳半だからめっちゃ片言の日本語で(笑)。本当に愛しいです。

母親の心からの思いやりの言葉を、もっともっと伝えてあげたい、そう思える素敵な本でした(*^^*)「母も惚れる男子」の育て方、是非ご覧ください。

「夫のトリセツ」はこちらです。夫婦の危機を迎える前に、是非m(_ _)m

男の子ママから見た、男子たちの生態についてはこちら(*^^*)

「娘のトリセツ」の紹介はこちらです!

2021年3月26日家事・育児,自分伸ばし二人育児,,育児グッズ

Posted by みう