満3歳児入園からの転園。「発達援助」事由での保育園申込みをしました。

2021年11月6日家事・育児,療育

日差し・花々・木の幹
出典:Pixabay

満3歳児入園からの転園を考えた理由

ブログをお休みしたこととも関係するのですが、下の子りっくんが私立幼稚園に満3歳児入園をし、預けて働きに出ようと思っていたところ、発達が遅いことを理由に、時間外の預かり保育を行ってもらえないことになりました。

少なくとも来年度からの働き出しを考え、園には以前から療育センター通いや働くことを話していましたし、前の職場からもお声がけいただいていたのですが、希望の条件では働けなくなりご迷惑をおかけしました。そういったこともあり、一時期何も手につかなくなっていました。

この記事を書いた11月現在、りっくんが入園して3カ月目ですが、給食のある日は10月と同じく月・水のみです。「11月から月・水・金の週3日間は、本人も楽しみにしているので給食を食べさせてほしい」とお願いしましたが、聞き入れてもらえませんでした。給食のない火・木・金は、11:30までに私が迎えに行っています。

ここに至るまで園と話し合いを重ねてきたのですが、りっくんが園に慣れて保育者の手が離れてきた後も、人手不足などを理由に保育時間を増やしてもらえません。

りっくんが当初園に馴染むまでに手がかかることは私たち夫婦も理解しており、先生方にあまりに負担をかけたり、園の他の子の保育が疎かになってはいけないと考え、「9月から新しい子が入ってくるため、1日は園をお休みしてください」というような、園の様々なお願いにも対応してきました。

しかし、りっくんの保育時間だって当然のように減らされて良いものではありません。彼が園で生活し、お友達や保育者と関わり発達することだって、尊重されるべきです。

りっくんが満3歳児入園をしてから良くなったところはたくさんあり、園の現場の先生方には本当に感謝しています。

でも、園を運営される方たちのりっくんの保育への考えには同意できませんでした。そのため、療育グループの先生の勧めもあり、りっくんに十分な関わり方ができる保育園へ、「発達援助」事由、いわゆる支援枠による年少からの入園申込みをすることにしました。

2022年1月25日追記:給食のある曜日は、昨年の12月から月・水・金、1月から月・水・木・金、2月からついに毎日給食ありとなりました!現場の先生方とりっくんの様子を見ながら進めましたが、りっくんも順調に園に馴染んできた様子。それでも、純粋にりっくんの発達のために、予定通り保育園への転園をします。

「発達援助」の事由での保育園申込み

さて、ここからが本題です。私が実際に保育園申込みまでに行ったことをご紹介したいと思います(*^^*)

3歳児クラスから「発達援助」事由での保育園申込みを考えている方の参考になれば幸いです。

※ここでお話することは、あくまで私の経験談、かつ私の住んでいる地域の話です。詳細は必ずお住まいの地域の自治体や園にお問い合わせください。

「発達援助」事由での申込みの利点と注意点

「発達援助」事由での申込みの何が良いかと言うと、認められれば「加配」と言われる、「発達援助」事由の子が在籍するクラス全体を保育士の必要人数+1名で見られることです。その保育士を必要時間数雇うための予算が、入園する保育園に付くことになります。

「発達援助」事由の子と保育士のマンツーマンで対応してもらえる訳ではないというところは、注意点です。

それでも例えば、3歳児25人のクラスに対して保育士2名の配置が通常ですが、これが+1名の合計3名で見てもらえることは、大きな差です。

というのも保育士3名が配置されたクラスにいることで、およそ子供8人に対して保育士1名が保育することとなり、保育士2名の時ではおよそ子供12人に対して保育士1名ですから、保育士ひとりあたりで見る子供の数が違いますよね。

ちなみに、「発達援助」での事由による在園も、年に一度、現況の確認があります。

もし保育園の先生方と相談のうえ、「発達援助」の事由を外す場合、「就労」や「求職活動」などのその他の事由を満たさないと、引き続き在園できません。

そのため、もし「発達援助」の事由を外れた際や、申込みの結果事由が認められなかった際には、パートやアルバイトくらいの時間で良いので、他の事由を満たすよう働きに出るなどの心づもりをしておいた方が良いと思います。基本的には保育時間は8:30-15:30で、延長保育は園と要相談です。

とはいえ、「発達援助」での申込みの条件のひとつに「療育センターで初診を受けていること」がありますので、その後も療育グループに参加する必要があるなどの場合は、認められることが多いのではないかなと思います。

なお、役所に確認したところ、私の住んでいる地域では「発達援助」の事由で卒園まで在籍しても、その後の公立小学校の入学やクラスの配属で不利になる心配はないとのことでした。公立小学校入学時にも支援が必要か、改めて保護者と療育センターや役所と相談することになるそうです。

保育園申込みまでにしたこと

まずは役所に言って担当窓口で制度についてお話を聞きました。

前年度のものでも良いので、募集要項や申込書、入園を希望する保育園の今年度/前年度の募集人数を参考に聞くと、申込みの際の検討材料になります。

なお、私の住んでいる地域では、次年度入園に向けた「発達援助」事由での申込みの場合は、締切が1か月ほど早くなっていました。

次は希望する保育園の見学ですが、見学の予約を取る段階で療育センターに通っていることや本人の様子などを簡単に伝えておく必要があります。

見学の際に子供本人を連れて、個別に面談を受けるからです。

面談といっても堅苦しいものではなく、子供の性格や得手不得手、普段の生活の様子などの聞き取りがあります。

こちらもクラスの人数や保育士の配置人数・「発達援助」事由の子供の受け入れ体制や普段の保育の様子、駐車場の有無・保育時間などを聞いておきましょう。

私は見学先の一部に社会福祉法人のところを選んだのですが、私が電話をした私立保育園は「発達援助」の事由で申し込む児童を受け入れていなかったり、加配に充てられる人員はいないと説明を受けました。私立の幼稚園でも同じような対応のところが多いようです。

そのため、私は今回、家から遠くても全て公立の保育園を選んで申込みました。

実際に電話で保育園見学のお話をしても、公立の保育園は「受け入れるのが当たり前」といった様子で、我が家の事情を聞き取ってくださいました。

現在通っている私立幼稚園では受け入れにかなり慎重だったので、公立保育園の園長先生が当たり前のように本人の様子を見ながら、発達を積極的にサポートしようという姿勢だったことに、心から安心感を覚えました。

こうして保育園の見学が終わり、申込書に記入し窓口に直接持参しました。

この10月の間、上の子のあっくんは毎日時間いっぱい幼稚園に通ってくれていたし、下の子のりっくんも保育園見学にも慣れ私の隣で静かに話を聞いてくれていたこと、そして何より幼い二人が大きな体調の崩れもなく過ごしてくれたことに、本当に感謝しました。

私立園の見学の際には、軽度の発達の遅れなどがある子の受け入れ体制が厳しく、「発達が気になる子の居場所って、難しいんだなぁ…」と切なく感じたりもしました。

でも人員の問題だったり、私立だからこそ公立のように行政の補助を受けづらいといった事情もあるのだろうと思います。他の子の保育の内容や安全だって、決して疎かにはできません。

私立園も入園後に、保育者の手のかかる難しさが分かった場合には、我が家のケースのように保育時間は短縮になるかもしれませんが、そのまま在園させてくれることもあります。

それと身近だけど重要なこと。パパの説得です。

パパって比較的楽観的なものの見方をしたり、ママより子供の発達について心配しない人が多いのではないでしょうか(^^;)我が家もそうでした。兄弟同園が良いですしね。

そこで、1.療育グループの先生から本人の現状や望ましい園について意見を聞く→2.公立保育園に実際に見学に行って園長先生の話を聞く→3.下に紹介した本を読んでもらう、これを一緒にこなしてもらいました(爆)!!

付き合ってくれたパパにも感謝ですが、これまでの園の対応と勘案して、最後には転園を了承してくれました(*^^*)b

今回の転園に関する反省点

今回感じたのが、もし入園した園と子供の発達など大事な話し合いを行う際には、最初から夫婦で行っておけば良かったということ。

自分ひとりでは園側へ質問したり、話を詰めるにも限界があります。私の子供が通っている園では、予め会議で結論が出ており、その内容をこちらが了承するだけに近く、保育時間や方針についてあまり相談はできませんでした。

私は今回、かなり重要なところまで一人で対応してしまったため、「りっくんの発達はそんなに遅いのか?」、「園の運営側の人たちは手のかかる子の保育に対してどんな考え方や対応をするのか?それが当たり前なのか?」といったところが分からず、かなり気を揉みましたし、園との調整や対応に疲れ果ててしまいました。

実は療育グループの先生も当初から、りっくんは「発達援助」事由により保育園へ年少から入園することを勧めたかったそうです。

が、満3歳児入園が決まっていたことと、私たち夫婦が「集団行動ができないことの発達への影響」を理解していなかったため、分かるまで様子を見ていたのかなと思います。

幼稚園では教員1名に対しておよそ年少30人のクラスがあり得ます。主担任の他に副担任が付き、教員2名で見る園も多いようですが、「言葉で説明して動ける子」を前提に園生活が組まれているようです。

通常の発達であれば問題ありませんが、りっくんのように発達が遅いと言われる子には、個別に保育者の手を割いて説明しなければならないことが多く、その子の発達のためにも保育者の関わりが必要です。

そのため、療育センターなどで「保育者の人数の多い環境で」と言われた場合には、「発達援助」事由での保育園申込みを、是非前向きに検討してみてください。

療育センターでは、子供の発達は親にとってデリケートな問題だったりして、あまりはっきりお子さんの状態を指摘したり、保育園を強く勧められないといったこともあるようです。

療育センターの先生方とのコミュニケーションが円滑だと良いのですが、親の気持ちにも配慮すると、真意を伝えるのもひと苦労なのかもしれませんね(^^;)

おわりに

療育センターに行っていることが今回の満3歳児入園でマイナスに働いたとしても、私は療育センターに相談し通ったことは、全く後悔していません。

療育グループの参加や満3歳児入園を経て、ゆっくりではありますが、りっくんは時間がかかっても自分のペースで発達していっています。

そして確かに、りっくんの発達のスピードは満3歳児入園後もゆっくりなため、子供の人数に対して保育者の多い環境にしてあげることが、本人の発達のためにも必要だと思いました。

今回こちらの本が、りっくんのような「身近な人から見ても発達上の問題が明らかではないが、園生活では少し気になる子」を考える際の参考になりました。

幼稚園や保育園の先生に向けて書かれたものですが、難しい子の対応の仕方と、その子供本人がどう感じているのか・どう世界が見えているのかが分かりやすくまとまっていました。

ちなみにりっくんはこの本の中のJ・K・Lに当てはまるのかなと思います。

このように、「ちょっと育てにくいな、気になるな」という感じが半年以上続くようなら、保健センターや療育センターに相談するのは大切なことだと、私は思います。

お子さんの傾向や得手不得手を理解することで、親の気持ちが軽くなり、親子の関係が安定しやすくなります。信頼関係にも繋がります。

我が家ではもし、公立保育園への転園が叶わなければ今の園にいることになりますが、別の区域や今後時期がずれても転園可能としているので、何とか入園できないかなと思っています。

来年度は上の子が幼稚園の年長さんで、送迎が2か所となり大変ですが、一年度のこと。頑張ります!

子供たちがそれぞれの長所を伸ばして、笑顔で元気に育つように。私の願いはそれだけです(*^^*)

そして、こんなドタバタの中でしたが、TOEIC受験してきました!スコアを自分の最高得点から5点しか更新できませんでした(笑)。結果700点台に留まりましたが、今までで一番理解して解けた回となったので、引き続き精進します\(^o^)/!

初めて療育センターに相談した際の記事はこちらです。私の経験が、みなさんのお役に立てたら嬉しいです(*^^*)

2022年2月追記:公立保育園の受け入れが決まりました!ご心配をおかけしました。

療育グループ卒業のご報告と、通った感想をまとめました(*^^*)

2021年11月6日家事・育児,療育

Posted by みう