ADHD(注意欠如・多動症)傾向の上の子がコンサータを飲んだ様子とその後
コンサータを服用するまでの経緯
上の子あっくんの子育てで、色々あったことは以前記事にしました。
幼稚園の年少の頃から、思い通りにいかなかったり疲れたりすると癇癪が長く続き、大きくなってからは激しい言動で私と下の子がモラハラを受けているような状態…。
「ちょっとこれは私や下の子の心が保たない。一緒にいられない」と思い、2月に実家へ私と下の子だけで数日過ごし離れてみたりしたのですが、変わらない現状に私の心が悪化。一時的に「適応障害」の状態となりました(現在は回復しています)。
さすがにこれはまずいと思い、上の子の通う児童精神科の医師に上の子の服薬を相談しました。
すると、「お子さんへの投薬もできるのですが、薬だけで解決できる問題ではないので、今後もお子さんを主で支援していくお母さんの心身から、まずは整えてみてはいかがでしょうか。お母さんの方でも精神科を受診し、抗うつ薬の服用も考えてみてください」とのことでした。
確かに、ずっと上の子がこの特性を持って生きていくなら、周りもそれと向き合っていくなら、主に対応する私自身のケアも大切になってくると思いました。
言われた通りに精神科を受診し、おそらく2月末の状態は「適応障害」だろうという診断を受けました。
ただ今は回復しているので抗うつ薬は必要なく、運動やリラクゼーション・休息を取りながら無理のないように過ごしていきましょうとのことでした。今後また不調になった時に、精神科を受診すれば良いことになりました。
そして春休み中の4月、その日もひどい癇癪を起こして「〇〇なんか 生まれてこなければよかったのに!」と下の子を罵り、「キー!!!」と叫んで怒る上の子を見て、私は「もうこれは薬を飲まないと無理だ、一緒に生活していけない」と思いました。
ちょうどその日は上の子の児童精神科の受診だったので、朝の様子を話すと、「ママしね!」「生まれてこなければよかった」「産まなければよかった」というような暴言は、言葉で攻撃してくるタイプにはよくあるということでした。
「小学2年生になりコンサータが服用できるので、服用してみますか?」と聞かれ、「食事も気を付けて、接し方や声かけも気を配って、学校でも対応してもらってこの状況なので、本人と周りのためになることなら試してみたいです」と答え、翌日から服用が始まりました。
コンサータを服用した様子
春休み中の4/4に飲み始めてから約1週間が経ったところで、ちょっとしたことでイライラして癇癪を起こしていたのが、驚くほど落ち着きました。
粘り強くなり、ある程度のところで切り替えができるようになり、譲ることもできるようになりました。
何より、何でもかんでもイライラしていたのがなくなり、私と下の子の心のざわつきが減りました。
薬の効果は12時間持続すると言われていますが、実際の体感は切れる2時間前の10時間くらいでした。かかりつけの児童精神科の先生のところでも、同じような感想の方が多いそうです。
薬を飲む前後はこれまで通りで、むしろ薬の効果が切れると元通りなことが安心できました。
コンサータの副作用として、上の子は昼食時の食欲がほとんどなくなってしまうのですが、夕方〜夜に薬が切れて食欲が出てきたところで、意識して高タンパクの食事を摂るよう児童精神科医から指導を受けました。
また、上の子が春休みに服用し始めたため、服用時の様子を自宅でよく観察できた点が良かったです。
昼食時の食欲のなさに驚きましたが、本人が自分自身を否定してしまうこと、周りの人の辛さ、状況を考えたら、周囲とうまく付き合えるための服用は有用性があると思いました。
3ヶ月ぶり、もしかしたらそれ以上の長い期間ぶりに、心から上の子に「大好きだよ」と言えて、心の距離がゼロで抱きしめられました。
コンサータの依存性などをうちのパパは心配していたのですが、かかりつけの児童精神科医にお聞きしたところ、「神経伝達物質のドパミンやノルアドレナリンが不足しているのは元々なので、薬を飲まなくなったら以前の状態に戻るだけで、飲まないといられないような依存性はない」と言えるそうです。
また、「10歳くらいになれば多動性・衝動性はかなり落ち着いてきて、ドパミンやノルアドレナリンが少ないながらも本人もミスを防ぐ方法や、アンガーマネジメント、言語化や対話をすることができるようになってくるので、そこの対応の仕方などは親や周囲が工夫して教えるべきところです。中学→高校→大学に近付くにつれ、服用しなくなる人が増えていきます」とのことでした。
コンサータの服用中止とその後
結局我が家では、あまりにお昼ご飯の食欲が出ず食べられないこと、新学期が始まりストレスがかかると、以前のような怒り方が出てくることから、本人の希望もあり、服用をやめました。
4/17に服用をやめてからは、荒れる一因となっていたクラス内の人間関係が落ち着いているのか、家でも自制ができています。
コンサータを服用して落ち着いていた春休みのように、自制や切り替えができるようになり、波はあるものの引き続き様子を見守っています。
ADHD(注意欠如・多動症)の入門書
さて、我が家の上の子あっくんは、自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如・多動症(ADHD)の傾向ありと診断されています。
以前、自閉スペクトラム症に関する入門書をご紹介しましたので、今回は注意欠如・多動症について分かりやすかった本をご紹介したいと思います。
こちらは、医学博士の司馬理英子さんの本です。
特性を持つ子の特徴や対処法はもちろん、服薬に際しての注意事項や、学校の先生向けにお願いすることも書かれています。また、本人に向けた症状の説明も書かれており、入口の本として非常におすすめです。
おわりに
最近はちょっと自分を休ませながら、心理学や子どものコーチング、エッセンシャルオイルによるケアなどを取り入れており、しばらくブログから離れておりましたm(_ _)m
心の調子が悪くなって初めて、予定を立てること、一日にいくつか入った予定をこなすこと、SNS含めブログで文字を起こすことが、エネルギーが必要なことだったのだと分かりました。あと、元気すぎる人がこういう時そばにいるとちょっと辛いことも(笑)。
ここ1か月上の子あっくんがだいぶ落ち着いているのもありブログにも意識が向いたところで、保育士試験仲間の方から良い機会をいただき、1記事を書くことができました(*^^*)本当に感謝です。
これから書きたい記事も下書きにありますので、また時間を見つけて更新します!最後までお読みくださり、私のブログに訪問してくださってありがとうございました(*^^*)