新米パパにお願いしたいこと
夫婦二人での生活と違い、赤ちゃんが生まれてからの日々は、嬉しくも大変なもの。それまでの二人の関係性が変わるタイミングでもあります。
産後間もないママは、慣れない子育てや頻繁な授乳、なかなか泣き止まない赤ちゃんのお世話で心身ともに疲労困憊です。
そこへ里帰りや子供のイベントで両実家との接点が増え対応に戸惑い、パパとの家事育児への関わり方、子育てへの意識の違いに愕然とするのです。
新米パパさんたち!のんびり「子供が生まれた〜\(^o^)/可愛いなぁ(*´∀`*)」とデレデレしている場合ではありませんよ!
これからママと協力し合い、二人で子供を育てていくのはあなたなんです。これから本当の家庭を築いていくのです。
では、出産後のママたちは一体何をパパに望んでいるのか?!目下子育てに奮闘中の友人たちに意見を聞き、私の経験もふまえ、まとめてみました(*^^*)
ママだって最初はママじゃない。パパも経験してパパになって!
世間的にも母性への憧れが強く、ママになったら自然と子供のお世話ができ、自然と子供が懐き、自分の母親のように頼もしい存在になると心のどこかで思っていませんか??
ママたちだって初めは初心者。生まれたての我が子は可愛いものの、正直お互い感覚的には「他人様」です(笑)。
ここから四苦八苦しつつおしめを替え、まだフニャフニャの身体を沐浴させ、頻繁な授乳・寝起きに付き合い、昼夜を問わずお世話をする中で、ママは母親という存在になっていくのです。その中で子供もママを信頼していきます。
そんな日々にママたちがどのように関わってほしいと思っているか。ママたちの意見をご紹介します。
経験してこそできる
先に言ったように、ママも初めは初心者。母乳による授乳はママしかできませんが、哺乳瓶による授乳や寝かしつけ・おむつ替え・沐浴はパパにもできます。
初めのうちは二人でやりながら、早めに一人でできるように練習しましょう。毎回付き合っていてはママも休んだ気がしません(^^;)仕事を覚える要領で、お願いしますね(笑)。
ママに拒否権はない
先のこととも少し関係しますが、ママも回数を重ねたからできるだけで、最初から何でもできた訳ではありません。
パパができないからといって「ママやって〜」になると、ママとしては、「私は『できない』なんて言えないのに…気楽で良いわね!」と育児への意識の違いにイライラしてしまいます。
「自分がパパとして最後までやり遂げる!」と責任を持ってやってみてください。でも無理は禁物。沐浴など赤ちゃんの安全に関わることは、ママに教わりながら一人立ちを目指しましょう(*^^*)
「手伝う」ではない。当事者である。
家事育児を「手伝う」という意識で関わっていませんか?それではいつまで経っても主体的な行動が伴いません。
例えば、「自分が赤ちゃんと二人で出かける時の準備をする」と思えば、忘れ物のないように、「おむつは何枚?ミルクセットはどれくらい何がいるの?外出先におむつ替えの場所はある??」など、色々考えて調べて、準備をするはずです。
それが「赤ちゃんと出かけるママのお手伝い」と捉えていると、一気に用意やその日の行程への配慮がなくなります…。
そのため、常に「赤ちゃんと自分の二人ならばどうするか」ということを想定しながら、準備や下調べをママと協力して行ってください。
義務ではなく権利
男性の育児休業取得もそうですが、そこまでできなくても、子供の体調が悪かったり子供の行事でお休みを取ることは、パパの義務ではありません。権利です。
職場の雰囲気や同僚に遠慮して家庭に配慮できずにいると、いずれ一番大切な家族から距離を置かれてしまいます。
そうなる前に、予め職場の方に、子供が生まれたこと、これから子供のことで休みを取ったり迷惑をかけるかもしれないが協力してほしいことをお願いしておきましょう。代わりに、自分が職場の方のフォローに回れる時は、積極的に申し出て良好な関係を築いておきましょう。お互いに助け合いです。
ママの頑張りを認めてほしい
「女の人って、結果より努力したことを認めてほしいってよく言うよね〜」っていう次元ではないんです(^^;)
睡眠不足の中、ママは初めての育児についてたくさん調べ、あれこれ試しています。育児は仕事と異なり、「こうしたら上手くいく」ということはほぼありません。育児書や一般論はあるけれども、それが上手く当てはまるかは個人差や働きかけのタイミングなどが関係します。
その結果上手くいかず、めげたり子供に当たってしまう場面に居合わせたら、いきなり正論やダメ出しはしないでほしいんです。
もちろん叩いたり、子供の気持ちを傷付けてしまうようなら止めてください。
そうではなくて、ママたちはあなたが見ている前後も子供の相手をしたり、離乳食を作ったり大人のご飯を作ったり、その日全体を見通して行動しています。そんなママたちの努力を認め口に出して労い、ママを休ませて、子供の相手をしてあげてほしいんです。
そうすれば、前向きなママが帰ってきて、また子供のために頑張ろうと気持ちを立て直せます。
義実家との調整役をしてほしい
産後ママの切実なお願いごとで多いのがこれ(^^;)これまでなんとなく良好な関係を築いてきた義実家と、ママの感じ方・考え方の違いが表面化してくるのが産後です。
例えば義実家の方が病室や自宅を訪問するという話が出た時は、まず聞くべきはママや赤ちゃんの体調と都合。
産後って本当に、人によっては立ち上がれないほど辛いんです…。帝王切開など手術があったなら尚更。赤ちゃんに異常が見つかる場合もある。でもそうでなかった人ももちろんいます。
この「比較的産後の経過が良かった人」が義実家のお母様だった場合、「病室や自宅に行っても大丈夫よね??案外元気だものね!孫も見たいし!!」なーんてノリで来られたら…お迎えするママは家事育児でフラフラなのに、たまったものではありません(T_T)
言っておきますが、妊娠・出産の恨みは後々まで残りますよ…。それくらい大変な時期なんです。パパも疲れると思いますが、特に義実家関係では細心の注意を払ってお付き合いしてください。パパは、もう義実家のお子さんではありません。あなたの家庭のパパであり、代表者の一人です。大事なことなので下線を引きました(笑)。
あとは、イベントや義実家・親戚へのお返しに関しては、義実家の好みやどこまで形式にこだわるかがママには分からないので、パパが提案してあげましょう。原案まで作って、ママに提出すると◎。仕事だと思えば首尾よくできるのではないでしょうか?
「休日まで仕事かよー」という声が聞こえて来そうですが、ママは24時間365日厳戒態勢で育児に臨んでいます。どこの警備会社だってこんな体制一人でやってませんよ(笑)。確かにお休みの日も休めないことが増えていきますが、これも二人と子供の幸せのため。徐々に慣れていきましょう。
その他のお願い
ここまで色々重要なことをお願いしてきましたが、この項では可愛らしいお願いをご紹介したいと思います(*^^*)少し肩の力を抜いて聞いてください(笑)。
・休日一人の時間がほしい
数時間でも良いので、ふと家事育児から離れる時間は必要です。また気持ちを新たにし、子供を可愛いと思う気持ちを取り戻すためにも。
最初はパパも子供の面倒を見ることで精一杯かと思いますが、そのうち子供とお出かけしたり、少し家事もしたりできると、とっても喜ばれますよ。
・ママと子供の写真を撮ってほしい
ママが比較的マシな風貌とご機嫌をしている時に(笑)。つい子供の写真を撮りがちで、ママと子供の写真って少ないんですよね。ママが写真好きな場合、撮ってあげると喜びます。
・里帰り後の家を掃除しておいてほしい
ママが里帰りに旅立つ前に、または里帰り中に指示を仰いで、どこを掃除しておいてほしいか、買っておくべきもの、レイアウトを変えておくものを聞いて済ませておきましょう。里帰り後に帰ってからママがするには大仕事です。もし新生児の過ごす実家で子供を見ていてもらえ、ママの体調が良ければ一緒に部屋を整えるのも良いと思います。
おわりに
パパも仕事と家庭の両立でこれから大変になると思いますが、ママが働きに出ると、もっと家事育児を担う必要が出てきます。その時に、「ママの方ができるから/懐いてるからママやって〜」ではママの身が保ちません(^^;)ママが仕事を辞めてしまっても文句は言えません…。
それから、ママも遠慮せずにちゃんと口に出して「これお願い!」と言いましょう。一人目の時は「まだ自分でできるかな…」と我慢しがちだったり、パパに頼むと嫌そうにされたりしますが、先に言ったようにパパもできないと、この先が困ります。
「言わないと分からないの?!」と思いがちですが、特に男性には態度や雰囲気で察してもらうというよりも、言葉で的確な指示を出すことが必要です。大変ですが、今後発達していく子供にお話をする時にも役立つスキルです。ママも努力しましょう。
最後に友人に教えてもらった、プレパパに是非読んでみてほしいマンガの紹介があったので、リンクを載せておきます(*^^*)楽しみながら、戦々恐々としながら、読んでみてください(笑)。ママたちの心の叫び、決して独りよがりな思いではないんですよ。
大丈夫、子供が可愛くて案外できるものですよ!二人で協力して自分たちと子供の幸せのため、楽しみながら頑張っていきましょう!
『こちらアニマル社商品企画部育児課』 第1話&第2話 | Matogrosso
「夫よ、お前が妊娠してみろ!」妊婦さんの怒りが現実化したマンガに、共感の声集まる
また、子育て中のママ、パパに是非読んでみてほしい本はこちらです(*^^*)長年モヤモヤするくらいなら、女性脳・男性脳の違いを理解し、お互いに協力し合った方が得策です。