苫米地英人「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」
どれも大切に感じて優先順位がつけられなかったり、周りの目や感情が気になって行動を左右されがちな方に是非おすすめしたい本です(*^^*)「自分の頭や感情のコントロールの仕方」が身に付きます。
私は苫米地さんのファンという訳ではないのですが、認知科学者でコーチングにも精通した方が書いているので説得力があります。
後日紹介する、アドラー心理学を解説した岸見一郎先生・古賀史健さん共著の「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」を読む前にこちらを読むと、アドラー心理学が精神論では終わらずに実生活で活かしやすくなると、個人的には思います。
今まで仕事をしていた時も、「どうしたらミスを防げるか」「ミスが怖くなくなるか」と思い、自己啓発本などを読んでみたのですが、「そんなの考え方じゃん!読んで納得しても、そんな精神論いざとなったら忘れちゃうよ…」ということが多かったのですが、具体的な方法を教えてもらうと活かしやすいですよね。
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輝かしい経歴の持ち主ですが、調べてみると色々なことが言われていますね(^^;)
ただ今回の本には突飛なことは書かれていないので(私はStep.8以降は一部ついていけず)、「自分の頭や感情のコントロールの仕方」や「目標設定」の参考には良い本だと思います。
自己啓発って少し胡散臭いと思われがちですが、世界三大宗教と言われる仏教・キリスト教・イスラム教も、元々は自己啓発と同じ、「生きにくく感じられるこの世界を、どう生きるか」を説いているように私には思えます。日本人には馴染み深い仏教も、この世の苦しみから脱すること(=解脱)を目的にしています。
本の紹介
さて、冒頭でお話したように、私は自分が物事を決断する時に、どうも優先順位がつけられず周りの判断の方が正しいのではないかと思ってしまい、自信がなく頭がごちゃごちゃする傾向にありました。多くの方がそうかもしれません。
そんな自分の考え方がすっきりすれば良いな、くらいの期待度で読んだのですが、想像以上に実践的な方法が学べました。
感情に振り回されない
まず、「感情的な人の脳はサル・ゴリラレベル」…たはーですよね(笑)。まさにその通り。感情的に行動しないように努めていても、疲れたり切羽詰まるとその傾向が出てきます。でもそのレベルからの向上だって、毎日の思考の習慣やトレーニング次第でできるはずです。
この本では、ただ単に「感情を捨てなさい」と言っているのではありません。自分の達成すべきゴールを掲げて、「ゴールと関係のない感情はゴミ」として捨てよう、と言うのです。
より高次の目的や目標があれば(「自分も家族も幸せにしたい」、「より良い会社にして社会に貢献したい」とか)その実現に向けて努力すべきであって、マイナスの感情に振り回されている場合ではないことに気付くはずです。…身につまされる…。
他人の価値観の刷り込みから抜けた、そのような「自分が心から実現したいゴール」であれば、やらされ感もなく、モチベーションを下げることもなく、最高の結果が出せるはずなのです。その時は成功しなくても、何年もかけて実現できる可能性が高いと言えます。
また、そのような「よい未来」から見れば、どんな現在も過去も「そのために必要な出来事だった」と解釈が変わります。これは誰しも経験がありますよね。私たちが変えられるものは未来しかありません。
自分をコントロールする
生体を安定した恒常的状態に保とうとする脳の機能を「ホメオスタシス」、本人が楽と感じる状態や範囲を「コンフォート・ゾーン」と呼びますが、その仕組みを利用して自分を変化させていきます。
そのためには、「マイナスの自己イメージを捨てる」ということが必要になってきます。
…どうですか?ここまで話したら続きが気になってきませんか(笑)。私の文章なんかよりずっと詳細に丁寧に道筋を示してくれるので、読み終える頃には「自分にもできそう!」「何かみんなが幸せになるゴールを見つけよう!」と思えるのではないでしょうか。
「あれもこれも」を捨てた後の頭は、本当にすっきりしますよ。私も久々に読み返して、頭の中のお掃除ができました。私は自分が良いと思った本は、立ち戻って本の教訓を頭に入れます。励ましてくれたり視野を広げてくれたり、情報を伝えられる言葉の力ってすごいです。
おわりに
自分の能力に対する自己評価のことを「エフィカシー」と言いますが、それによって脳が予め見えなくしている盲点「スコトーマ」も変化します。
「エフィカシーの低い人には『できる道筋』が見えない」
「エフィカシーの高い人には『できない理由』が見えない」
まさにこの通りだと思います。
せっかくの一生を、自己評価の低いまま過ごしても良いことはありません。もちろん努力もしながら自己評価を上げて、「できる道筋」を見つけていきたいと私は思いました(*^^*)その一部がこのブログ運営です。
自己評価に関しては、子育てにも関わるところなので、育児中の方も一度目を通しておいて損はない本です。いつも「何回言えば分かるの?!」とか、ダメ出ししちゃってるなぁ…と、反省しますʕ´• ᴥ•̥`ʔ必要な場面もあるのですが、もう少し減らせたら…!
そこまでボリュームもなく、スマホ読書をすれば比較的短時間で読めます。おすすめです。