黒川伊保子「夫のトリセツ」

2021年3月19日家事・育児,自分伸ばし二人育児,,育児グッズ

この本は本当に、家事育児をする全女性に読んでもらいたい本!!これまでの男性への心労が理解でき、胸のつかえが下りると思います(*^^*)

Kindleのアプリをダウンロードすれば、紙の書籍を買うより安く読むことができます(*^^*)Amazonプライム・ファミリーの特典などについて詳しく書いた記事はこちらです。やはり電子書籍だから、家事育児で忙しくても読書が進みます。この利点は非常に大きいです。

著者の紹介

人工知能を専門領域とされ、人工知能の開発過程で対話の文脈に男女の違いがあることを発見。男女で「とっさに使う脳神経回路」の初期設定に大きな違いがあることをつきとめ、それに基づく人間理解を伝えるため、執筆を始められたそうです。

とにかく一人ひとりに話しかけるような文章が面白いです!知的でユーモアたっぷり。夫婦喧嘩の起こる状況の描写も的確。文章の書き方としてもとても勉強になります。

この本にたどり着いたのは、確かネット記事へのご本人による一つの寄稿。この記事ひとつで、心を動かして読むことを決意させる文章でした。

本の紹介

この本は「夫のトリセツ」ですが、「妻のトリセツ」もあります。なんで早く読まなかったんだろう…。産後パパに向けられる暴力的とも言える苛立ちの感情は、ホルモンバランスなんていう一過性のものだけではなく、私が鬼嫁な訳でもなく(そうかもしれないけど 笑)、どうやら女性の本能的な部分で致し方ないところだったらしい。

「免疫力が高いか、遺伝子相性のいい相手に惚れて、遺伝子をゲットしようとする」

「子を持った妻は、夫の労力、意識(気持ち)、時間、お金のすべてをすみやかに提供してほしいという本能に駆られる」

女性の願望を見事に表現している(笑)!私の内なる声は、気のせいではなかったのね…。本当に笑わせてくれる本です。

これまで男性の側から語られてきた男女の脳機能の違いを、黒川さんのような日本の女性が、子育てや会社での共働き経験を経て語るというところに、とても意義を感じます。

男性脳が切り捨ててきた、女性の苦労や感情を踏まえたうえで語られている。共働きを考えているご家庭も、旦那さんの家事育児スキルを上げるヒントになります。

最近私自身、「我々世代は、仕事・家事・育児+夫育てがある」と感じていましたが、次の世代は夫育てをあまりしなくて良いように、自分の子供を育てたいと感じていました。それには、息子の対話力を鍛えないといけないんですね(・o・;) !この訳の分からない宇宙人の(笑)!絶対、「息子のトリセツ」も読もう(^^;)!

「妻の〜」、「夫の〜」という言い方から、これまで中高年向けの本と勝手に思っていました。少し黒川さんご自身の世代の価値観や考え方が反映されている部分はありますが、そこは誰しも持っているところですね。

諦めるしかないと思っていた、お互いの理解への助けになりそうな本です。でも歩み寄ることはできても、最終的に女性は、完全には分かり合えないけど添い遂げる覚悟を決めて、精神的に男性より一歩自立しないといけなさそう。「一緒に生活する」ことはできても、完全な一体感は叶わないし、お互いのせいではない。

恋人時代のような「全てを理解して受け止めてくれる人」という女性の求める役割は、結婚後の男性の「家族を守る」という役割・目的とかけ離れてくるのですから。

今は「お互い全く違う生き物」と考えて、女性の扱いに長けた男性の誕生は、私たちの息子世代に託すしかないのかも?!

でも、本書を読んで行動すれば、夫との関係改善は見込めると、私は思います。

おわりに

私は割と、この本で言うところの女性脳もあるけど、男性脳も強いのかも…と感じました。

相談事などがあると、問題点と解決策を提示してしまいます(笑)。確かに愚痴を交えて友人に相談されることは多いのですが、そういう時は友人も、具体的な解決策を望んでいる時に限っているのか?!

我が家のパパは逆に、妹がいるので何気ない話や会話はかなり気長に聞いてくれますが(対応・反応できるとも言う)、問題解決になると途端に男性脳が表面に出て来ます。「(話を聞いて)で、どうするの??」と聞かれると、ちょっと追い詰められた気分になり、苦しい時も。

なので黒川さんの旦那さんのように、純粋な男性脳も珍しい気がします。それに、黒川さんと旦那さんのそもそもの愛情と信頼がすごい。この辺りは、第二章の「『定番』が二人を守る」でご覧ください(*^^*)とても羨ましくなります。

最近上の子の子育てにとても手こずっているので、自分のためにも「妻のトリセツ」「息子のトリセツ」を是非読んでみます。ちなみに「娘のトリセツ」もあります。「家族のトリセツ」「人間のトリセツ ~人工知能への手紙」も。

ひとまず黒川伊保子さんの本で気になるものは読んでみたいと思います。また近々このブログでご紹介しますね(*^^*)気になる著者の作品はまとめて読むことで、ご本人の考えの全体像が把握できます。

今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。最近更新に少し間が空きましたが、変わらず遊びに来てくださる皆さんに感謝ですm(_ _)m

2021年3月19日家事・育児,自分伸ばし二人育児,,育児グッズ

Posted by みう