信頼できる住宅会社/担当者の選び方のポイント
前回「一戸建て購入を考える時のポイント」をお話しましたが、我が家は大手ハウスメーカー3社と地元の工務店1社を比較・検討し、最終的には工務店にお願いしました。
この工務店と大手ハウスメーカーの担当の方と打ち合わせをする中で、「こういう営業さんは信頼して話せるな」「…この人は信用して良いのかな??」と色々な思いを抱いたのを覚えています。初めての大きな、しかも自分がこの先住むことになる住宅の購入ですので、戸惑うことばかりでした。
最近お家探しを考えている友人も、営業の方がかなりグイグイ来て困惑していたようなので、私が「こんな住宅会社/担当者なら信頼できる」と感じたポイントをご参考に紹介したいと思います。
我が家は住宅会社について検討する時に色々調べた方だと思うのですが、正直、各社の特徴や耐震等級、ZEHなどの基準以上に、「どこの住宅なら寒暖差が少ないか」「どこの住宅なら地震後も住み続けられるか」という点は、実際に住んでみないと分からない部分が多いです。土地や状況によっても変わりますし、単純に比較ができないところが難しく、みなさん頭を悩ませるところだと思います。
そのため今回は、「自分が望む性能・設備を実現できる住宅会社が数社あったら、何をポイントに信頼してお家を任せれば良いのか」という視点からお話したいと思います。住宅購入は大きな買い物になりますので、腹を割って話せる会社や担当者選びも、実は重要だと私は思っています。
打ち合わせの予定時間を守るか
開始時間はもちろん守ってもらえるのですが、営業さんの中には、次の取り付けたい約束ができるまで時間を拘束する方がいます。「2時間くらいを予定していたのに、まだ帰らせてくれない…」結構多いタイプですが、私はこういう方は要注意だと思います。
打ち合わせの内容が想定できていない、つまり段取りがあまりよろしくないか、あまりお客さんのことを考えられていないという可能性があるからです。
お家選びで疲れるのは、重大ごとなのであれこれ悩むのもありますが、長時間拘束されたり圧をかけられる、その場で決断を迫られるといったストレスも多いからなんですよね…。思考力がなくなります。むしろそれが狙いなのかもしれません。
反対に、「この人ともっと相談してみたい」と思った営業さんは、最初に「今日は○○のことをお話しましょう」と提示してくれたり、聞き役に徹し自然とこちらの要望を引き出して、無理に話を詰めて決めさせたりせずに次回の約束を取り付けていました。「無理に押し付けて買わせても、長い目で見ればお互いのためにならない」と分かっているのでしょうね。
子供の様子に合わせてくれるか
小さな子を連れて住宅見学や打ち合わせに行くご家庭も多いと思います。当然月齢の小さな子はすぐにぐずったり、大きな子にもなればじっとしていません。正直担当者からすれば打ち合わせには厄介な存在だと思います。
でも実際にはその子供も住む家のことを話しているのですから、親からすればその子のペースにも合わせてほしいところ。押し付けが少ないと感じた住宅会社の方は、やはりその都度子供の様子に気を配り、遊び道具を渡してくれたり話を中断して付き合ってくれたりしました。
綺麗ごとかもしれませんが、「その家族と引き渡し後もずっと付き合っていく」というイメージが描けているかどうかで差が出て来るところだと思います。
家の引き渡しまで担当が変わらないか
先ほどの項目とも少し関係するのですが、初期の打ち合わせから契約、もっと言えば家の引き渡しまで一貫して同じ方が携わってくれるのが理想です。
というのも、営業担当、設計担当、諸手続き担当…と進むにつれどんどんお付き合いする人が変わっていくと、最初の営業の方は「契約を取れれば良い」になりがちだからです。人間の心理としては少し分かりますよね。もちろんそのような考えの方ばかりではありませんが、その傾向はあると思います。何か要望が伝わらなかったりすることも出てきます。
そのため、「責任を持って我が家の家作りに最後まで関わってくれる人」がいるかどうかというのも、体制的にひとつ大きなポイントだと思います。
いきなり契約を迫らないか
「当たり前でしょ?」と思われるかもしれませんが、意外といるんですよね…。まだ見学して間もないのに、「この分譲の申し込みはいかがですか??」「この土地今ならちょうど空いているんです!!」と迫ってくる方が。私もせっかちなので、「早くしないと!」って引っかかりやすいタイプです(笑)。
確かに何件も扱う営業の方からすればそのうちの1件かもしれませんが、お客さんの側からしたら、一生住むつもりで決める内容です。そんなにすぐには決められないですよね。その土地や家はすぐに売れてしまうかもしれませんが、似たような条件のものというのは案外出て来るものです。もしかしたらそこよりも良い条件に出会えるかもしれません。慎重に持ち帰って決めましょう。
逆に、高い値段のするものを、まだ数回しか会っていないお客さんに強引に勧めるとしたら、それってどうなんでしょう…。私はそんなお金の大切さも共有できない担当の方とは、住宅購入の話を進めたくないと思います。
借入限度額いっぱいを勧めないか
中立をうたっている住宅探しのカウンターでも、友人は夫婦共働きで借入のできる大きな額を提案されたそうです。中立というのは、各社に対して中立ということですね…。
先の記事に書いたように、自身の理想とするライフプランをしっかりと立て、キラキラした新築に惑わされて予算を釣り上げないようにしましょう。
打ち合わせをしている住宅会社で借入の増額を勧められても同じです。その設備や性能が本当に必要か、自分の人生になくてはならないほどの価値を持ったものなのかを見極めて決めましょう。
細かい質問にも丁寧に答えてくれるか
これはかなり、私とパパは細かく質問しました。各社で色んな質問に対する回答をいただきましたが、他社の回答を含め、アットホームな工務店の社長さんと営業の方にご相談していたものです(^^;)ひとつひとつ丁寧に、非常に時間と労力をかけて答えてくれました。その私たちに向き合ってくれる姿勢を信頼して、最終的にこちらの工務店にお願いしました。
その後お互いの認識の違いなどで私たちが文句を言ったりもしましたが、それに関してもとても真摯にご対応くださり、まだ住宅会社に対して疑心暗鬼な私たちが信じられるように、誠意をもってご回答くださいました。家を作るって簡単なことではないんですよね。揉めないことってないのかもしれません。だからこそ、信頼して話せる住宅会社や担当の方と出会えると良いなぁと思います。
おわりに
幸い、自分たちが良いと思い話を詰めていた2社の担当の方がとても良心的な方たちだったので、「こんなにお金を使うんじゃなかった…。決断が早すぎた…」と思わずに、納得のできる家作りができました。でも大きな金額の契約で、会社の営業方針なども規模が大きくなればなるほど強固でしょうし、住宅会社の営業の方が強引になるのも分かる気がします。
もし親族や友人で既に家を建てた方がいれば、対応の良かった住宅会社の担当者を紹介してもらうのも一つの手です。みなさんの納得のいくお家選びができるよう、お祈りしています(*^^*)