黒川伊保子「妻のトリセツ」

2021年3月29日家事・育児,自分伸ばし,育児グッズ

さてようやく、「家族のトリセツ」シリーズの第一弾に戻ってきました(*^^*)勢いでつい、夜更かしして読んじゃった…。

第一弾なせいか、冒頭はやはり気合の入った文章というか、男性たちに危機感を抱かせるためなんでしょうか。

この「妻のトリセツ」では、脳科学の知見に基づいて、論理的に説明する文章が印象的です。男性に向けて書いているためだと思います。

読者層として想定された男性たちの怯えっぷり(自分の妻に対する)を想像すると、気の毒にさえなります…。我が家はここまでこじれる前に出会えて良かった(>_<;)

怯える夫の気持ちの理解のために、妻も是非読みましょう(笑)。

著者の紹介

人工知能を専門領域とされ、人工知能の開発過程で対話の文脈に男女の違いがあることを発見。男女で「とっさに使う脳神経回路」の初期設定に大きな違いがあることをつきとめ、それに基づく人間理解を伝えるため、執筆を始められたそうです。

本書ではあまりご自身のエピソードは話されていませんが、黒川さん宅のご事情を知りたい方は、「夫のトリセツ」を是非(*^^*)

本の紹介

一番禍根を残す、産前産後のやらかしから丁寧に解説されています(^^;)

産前産後のNGワードも収録されているので、職場の上司の方は、男性部下の妻の妊娠が分かった際には、そっと「妻のトリセツ」を贈ってあげてください(笑)!

妻も夫のことを理解した方が良いと感じたので、「夫のトリセツ」の方も、できればセットで(*^^*)

周産期・授乳期の妻がいる場合の対応

この時期の妻はホルモン量の変化や栄養不足・寝不足が重なり、自分で自分をコントロールすることもままならない状態です。

そのため、まずは男性脳に主流な問題解決型の会話をやめ、妻の心への共感に徹すること。女性は体験や情報を共感によって自分の糧とし、危機回避をする生き物なのです。

しかし私、例題の「子供をずっと抱っこしていて、腰が痛くなった」という場面に対して、「明日病院に行って腰を診てもらったら?」という回答で満足してしまいそうだ…。これ、イカン回答らしいです(笑)。

私は、「解決策を示してくれるのも誠意のひとつ」と思っている節がありますね。父がそういう口調が多かったからかな。あと私は別の簡易ツールで調べたら、中性脳らしいです(^^;)こんな女性もいるってことで…。

もし「明日病院に行って腰を診てもらったら?」と言われたら、「まだ病院行き慣れてないから、有休取って付き合ってくれる?レントゲン撮ったりしたら子供預けておくところもないし」くらい、ニッコリ笑って言う強かさが欲しいですね(*^^*)

そういえばパパ、第一子のつわりで苦しむ私の目の前で(正確には狭い車内で)、出汁のにおいたっぷりのおでん、食べてたっけ…(遠い目)。

過去にやらかしてしまっている場合の対応

この場合の対処法は、過去のやらかしを、夫婦で落ち着いた時間を過ごしている時に真摯に謝ることだそうです。

また、妻と意見が対立したら、双方の案のメリット・デメリットを挙げ、調べて検証をし、結論を出す。そこで特に注意が必要なのは、妻の主張を真っ向から否定するのではなく、夫側の案を採用した場合に得られるものを提示することが重要だそうです。

我が家は結構この方式で物事を決めることが多いですね。客観的に物事を比較するのと、自分たちが一番大切にしたい基準は何かを考えるようにしています。

「名もなき家事」と「ついで家事」問題

ゴミ捨ての工程が、ただゴミ袋の口を結んでゴミ捨て場に出すだけでないことは、もう男性方もご存じですよね(*^^*)?

さらに、「ついで家事」として、キッチンに用事があるついでに、机の上のコップを回収して行く。さらに、歯磨きのついでに、夫の使用後飛び散った洗面台の掃除もする(更についでに鏡も)。女性は常にマルチタスクを考えて計画的にこなしているのです。

これまでは私も正直、こうした家事を「パパが気付いていながら知らんぷりをする」ように感じていました。「ママがやってくれる/ママがやれば良い」と思っているのだと。それが違ったんですね(^^;)妻の怒りの大半は、濡れ衣。是非パパの名誉挽回のためにも、「夫のトリセツ」も併せて読んであげてくださいm(__)m

その上で、協力できるところはお互いに協力し合う。それが気持ちよく生活する秘訣で、本書「妻のトリセツ」はそんなアイディアを事細かに、妻の感じ方や理由を嚙み砕いて提示してくれています。これから夫となる方は、必読の一冊と言えます。

ただ、私のようにハイブリッドな感じ方をする女性もいるようなので、何が響くかは、妻の反応を見ながら試行錯誤してくださいね(^^;)不機嫌になるかどうかで。もしかしたら、本書に書いてあるよりずっと、夫側が変わらなくて済むかもしれません!

おわりに

私が「夫のトリセツ」「息子のトリセツ」「娘のトリセツ」「妻のトリセツ」と読んだ中で、特に新しい驚きと発見があったのは、やはり男性脳に関する「夫のトリセツ」と「息子のトリセツ」です。自分が女性だからか、「娘のトリセツ」「妻のトリセツ」は「あ~、そうそう!」という感じですんなり入ってきました。

やはり夫婦関係を改善したいのなら、夫婦共に「夫のトリセツ」と「妻のトリセツ」は読むべき。「夫のトリセツ」の方が、妻からしたら女性の直接的な生の声が表現されています。男性には伝わりにくいのかもしれないのですが。あとは妻側も、夫の困惑した気持ちを理解するためにも、「妻のトリセツ」を読んであげましょう(*^^*)

子供との関係を改善したいのなら、「息子のトリセツ」「娘のトリセツ」それぞれ該当するものを読めば十分です。あとは、自分の発達過程や成長過程、自分の親が感じた扱いづらさを振り返る助けにもなると思います。

本書「妻のトリセツ」を読んでいて、我が家のパパは、「最初は家事育児は全て私に丸投げだったのに、翌日以降の弁当おかずの仕込みとか、子供の好物を週末作るとか、私が決めた家事ルールに気を付けて合わせてくれている…」と改めて気づけました(^^;)度々文句言ってごめん!!

妻の根深い恨みを買うことも怖いですが、本書にあるような妻への合わせ方を夫側が頑張ったら、夫も疲れたり嫌になったりしないのかなぁ…。まずは女性脳を知って、具体策でできることから始めてみる、ですね(*^^*)本書「おわりに」の、黒川さんが考える「いい夫の条件」が面白いですよ!

家族は理解し合って仲良く生きていけるならそれ以上のことはありません。是非「家族のトリセツ」シリーズを読んで、満ち足りた気持ちでこの先を過ごしていってくださいね(*^^*)

私はまだ、新型コロナ禍の家族に向けて書かれた「家族のトリセツ」や、将来の人工知能に向けて書いた本「人間のトリセツ ~人工知能への手紙」も読んでみるつもりです。また読んだ感想を投稿しますね!

今日もお付き合いくださり、ありがとうございましたm(_ _)m

2021年3月29日家事・育児,自分伸ばし,育児グッズ

Posted by みう